
望遠鏡で景色が逆さまに見えるのは、レンズや鏡を通った像の向きが肉眼と違うためです。直視か、天頂ミラーなどを通すかでも変わります。逆さというだけで故障と決めず、自分の光学系と接眼部の組み合わせを確認します。
倒立像と鏡像を分ける
上下左右が逆の倒立像は、文字を180度回したような向きです。鏡像は左右の並びが反転しており、単に紙を回しても元の文字には戻りません。どちらに見えるかで使っている部品の影響を考えられます。
屈折望遠鏡などを直視すると倒立像になる構成があり、天頂ミラーやプリズムを通すと鏡像になる構成があります。全ての望遠鏡や付属品で同じ向きになるわけではありません。
接眼部の向きも確認する
天頂ミラーを回してのぞく位置を変えると、見える像の上下の感覚も変わります。説明書の図は特定の取り付け方で示されることがあるため、図だけを見て自分の像と違うと判断しないようにします。
昼間の遠い建物などで向きを確かめるときも、太陽に向けたりのぞいたりしないでください。ファインダーと本体が違う向きに見える場合もあるので、それぞれ別に把握します。
天体導入では動く方向に慣れる
月や星の観察では像が逆でも観察できますが、望遠鏡を動かしたときに対象がどちらへ移るかを覚えると導入しやすくなります。低倍率で少しずつ動かし、反応を確認しましょう。
地上の景色を正しい向きで見たいなら、対応する正立用の部品を説明書で確認します。何でも差し込めば合焦するとは限らないので、互換性を確かめ、用途に合う組み合わせを選びます。

