
かぼちゃの人工授粉は、花が開いた早朝に、雄花の花粉を雌花の柱頭へやさしく付けます。花を強く押し付ける作業ではありません。当日咲いた花を見分け、受粉させた日も記録しましょう。
朝、雄花と雌花の開花を確認する
雌花は花の付け根に小さな果実のような膨らみがあり、雄花にはそれがありません。どちらも当日開いた花を探します。閉じた花を無理にこじ開けて使わないでください。
タキイ種苗は早朝の交配を案内し、栽培資料では遅くとも午前十時までを目安としています。気温や品種の案内も確認し、昼まで待たず、朝の見回りで花の状態を確かめます。
花粉を柱頭全体へ軽く付ける
当日咲いた雄花を取り、雄しべが使いやすいように花びらを除きます。花粉が付いている部分を、雌花の中心にある柱頭へ軽く触れさせ、偏らず付着させます。柱頭を強くこすったり、つぶしたりしないことが大切です。
雨などで花粉が濡れている場合は、作業しただけで受粉できたとは限りません。別の作物の花粉で代用せず、育てているかぼちゃの栽培案内に沿って、状態のよい花を使います。
日付を残し、その後の肥大を観察する
交配した花の近くに、茎を締め付けない形で日付の札を付けるか、写真と位置を記録します。後で収穫期を考えるときにも、開花・交配日の記録が役立ちます。
人工授粉をしても、株の力や環境によってすべての果実が育つとは限りません。数日後から子房の肥大や黄変を見て、着果を確認します。花粉を付けた直後から実を何度も持ち上げず、株を傷めないよう観察しましょう。

