
紙の作品や写真を額に入れるときは、作品面がガラスへ直接触れないように間隔を作ります。窓マットは見た目を整えるだけでなく、この距離を確保する役割があります。マットが入っていても、作品が反ってガラスに触れていないか確認します。
直接触れると貼り付きやこすれが起こり得る
作品面がガラスへ接した状態では、湿気などの条件によって貼り付いたり、動いた際に表面がこすれたりするおそれがあります。写真や盛り上がった画材の作品では、表面を押さえ付けない扱いが大切です。
すでにガラスへ貼り付いている大切な写真を、力で引きはがすのは避けます。表面の層が取れる場合があるため、保存や額装の専門家に相談します。乾いて見えるから安全に外せるとは限りません。
マットや額装用スペーサーで隙間を作る
平らな紙作品では、適した厚みの窓マットを作品とガラスの間に入れる方法があります。窓を設けず全体を見せたい場合は、額装用のスペーサーを使うなど、作品の見せ方に合う構造を選びます。
必要な厚みは作品の反りや画材の盛り上がりで変わります。横から見て最も高い部分もガラスへ触れないか確認し、額の深さに余裕があるかも見ます。裏板で強く押し込んで納めると、せっかくの間隔を保てない場合があります。
隙間以外の保存条件も別に考える
長期保存を考えるなら、マットと台紙の材質も確認します。無酸性という表示だけで写真への適合がすべて分かるわけではないので、作品に適する保存用材料を選びます。粉の落ちやすいパステルなどは、静電気の影響を含めて額装材を相談すると安心です。
隙間を作ることは、強い光や高湿度への対策を全部兼ねるものではありません。直射日光や結露しやすい場所を避け、額の中でずれや接触が起きていないか時々見ます。ガラスの種類と飾る場所は別の条件として選びます。

