
ヘタと反対側の先端が茶色から黒くくぼむなら、トマトの尻腐れ症が考えられます。ただし、見た目だけで断定せず、黒くなる位置と広がり方を確認します。肥料を足す前に、水分とこれまでの施肥を見直しましょう。
果実のどこから傷んでいるか確認する
尻腐れ症は、果実の花落ち側であるお尻に異常が出る生理障害です。果実の側面の傷、ヘタ周辺の腐敗、株全体のしおれなどは別の問題の可能性もあるため、同じものとして処理しません。
発生した果実と株全体を写真に残し、他の果房にも出ているか見ます。症状が合わない場合や急に広がる場合は、栽培相談で写真と水やり・施肥の記録を見てもらうと切り分けに役立ちます。
カルシウムがあっても届かないことがある
尻腐れはカルシウムの吸収や果実への供給不足に関係します。土の中の量が少ない場合だけでなく、乾燥で吸収しにくい場合や、窒素が効きすぎている場合もあります。黒い実を見てすぐ肥料不足と決めないでください。
土が乾きすぎていなかったか、元肥入り培養土に追肥を重ねていないか、施した製品と量を確認します。肥料を増やすほど解決するとは限らず、先に給水と肥培管理の偏りを整えることが必要です。
今後の果実を守る管理へ切り替える
生育中の株に合う水分を保ち、乾燥と過湿の繰り返しを減らします。必要に応じてカルシウム資材を検討するときも、用途と使用量の表示に従い、石灰などを無計画に大量投入しません。
黒く傷んだ部分を肥料で元へ戻すことはできません。発症果を整理し、次に育つ実で発生が減るかを観察します。短期間に何種類もの資材を追加せず、行った対策とその後の変化を記録しましょう。

