
パステルに定着液を使うと、色が濃く見えたり、紙の色が透けやすくなったりする場合があります。変化は画材・紙・定着液・噴霧量の組み合わせで違います。作品の隅へいきなり吹くより、同じ材料の別紙で乾燥後まで比べてから判断します。
本番と同じ色の試験片を作る
使った紙の端紙へ、明るい色、暗い色、重ねた色を作品と同じ程度に塗ります。比較用の無処理の見本も残し、定着液を使った側だけで判断しないようにします。
ここでは粉状のドライパステルを想定しています。オイルパステルなどへ同じ定着液が使えるとは限らないため、対象画材の表示を確認します。別の用途のスプレーを代用しません。
製品指定の距離と薄い塗布を守る
近づけて一か所を濡らすと、色が動いたりむらになったりすることがあります。指定された距離、回数、乾燥時間を守り、少量から試します。追加するなら一回目の乾燥後を見て決めます。
使用場所の換気、火気、吸入防止などはラベルの注意に従います。室内の机で顔を近づけて吹くことはせず、人や物への飛散にも配慮した場所で扱います。
固定の強さと見た目のどちらを優先するか決める
試験片が乾いたら、元の見本と同じ照明で色と質感を比べます。粉落ちが減る一方、柔らかな発色が変わるなら、許容できる仕上がりかを作品の目的に合わせて判断します。
定着液だけで表面がこすれなくなるとは限りません。額装では作品面へ直接触れない構成を相談するなど、保管・展示方法も合わせて考えます。見た目を守るために使用を控える場合も、表面を触らない扱いが必要です。

