
水彩の混色が濁るときは、混ぜた色の組み合わせと、筆・水・パレットに残った別の色を分けて調べます。混ぜる回数だけで決まるわけではありません。今の混色へさらに色を足し続ける前に、きれいな場所で少量を作り直すと原因が見えます。
二色でも彩度が下がる組み合わせがある
補色に近い色同士を混ぜると、鮮やかさが抑えられた灰色や茶色へ近づきます。これは影色には役立ちますが、明るい花の紫を求める場合には意図とずれることがあります。必要なのは色数を減らすだけでなく、出発する色を選ぶことです。
チューブ一本に複数の顔料が使われている場合もあります。表示の顔料記号を見て、使った二色とできた混色を端紙へ並べます。別の赤と青で小さく試すと、同じ紫を目指しても違いがあることが分かります。
筆洗いの水と混色場所を切り分ける
前の色が残った筆や茶色くなった水では、きれいな絵の具を取っても別の色が入り込みます。筆を十分にすすぎ、澄んだ水と洗ったパレットの一画で混ぜ直します。水を増やすだけでは混入した顔料は消えません。
明るい色を少量置いてから、強く発色する色を少しずつ加えます。一度に全部を混ぜず、途中の色を紙へ試し塗りすると、どの追加で鮮やかさが落ちたかを記録できます。
紙上でのこすり過ぎも止める
半乾きの下の色を何度も動かすと、下層と上層が混じり、紙の表面も荒れやすくなります。重ね塗りは下の色を乾かしてから、少ない筆数で行う方法を端紙で試します。
濁った混色をすべて捨てる必要はありません。影や落ち着いた背景に使える色として別に残し、鮮やかな部分用は新しく作ります。目的ごとに混色場所を分けると、偶然の混入を減らせます。

