
初見で先を読めないときは、弾き始める前に調号・拍子・開始音・繰り返しを確認し、演奏中に判断する量を減らします。そのうえで、無理なく弾ける短い譜面を使い、今の音より少し先へ視線を置く練習をします。速い曲をいきなり読むことが近道ではありません。
開始前に譜面全体の目印を拾う
音部記号、調号、拍子を確認し、途中で変わる場所がないか見ます。最初の手の位置や運指、繰り返しの戻り先も先に決めます。音符だけを一つずつ読む前に、全体の進み方をつかみましょう。
似たリズムや旋律が繰り返される箇所を見つけると、新しく読む量を減らせます。反対に、臨時記号や大きな跳躍が出る箇所は目印にします。短い予見時間を細部一か所だけで使い切らないようにします。
余裕のある速さで一拍先を見る
初見用には、普段仕上げている曲より容易な譜面を選びます。長い音や休符の間に次の一拍の形を見て、音を出す準備をします。最初から何小節も先を読む必要はありません。
手元ばかり見て譜面の位置を失うなら、狭い音域の練習へ戻します。楽器上の位置に慣れることと読譜の練習を分け、視線を戻した先が分かる短い範囲から始めます。
通す練習と直す練習を分ける
初見で流れを保つ練習では、小さな誤りで毎回最初へ戻らず、次の拍を追います。終わった後に読み違えた音やリズムを確認します。間違いを放置するのではなく、修正する時間を分けます。
同じ譜面を何度も弾くと初見ではなくなるため、難しすぎない別の短い例も使います。試験を受ける場合は、予見時間や試奏の扱いなど、その試験の最新の指定に従ってください。

