
クリックを聞いてから指を動かすと、音はその分だけ後ろへずれます。メトロノームに合わせる練習では、次の拍を自分でも予測し、クリックと演奏の音が同時になるようにします。まず曲を離れ、一音と数え声だけで拍をつかみましょう。
弾く前に数小節分の拍を聴く
四拍子なら『一、二、三、四』と数え、同じ間隔で声を続けます。すぐ弾き始めず、何周か聴いて次の一拍目が来る時刻を感じます。クリックを合図に反射するのではなく、自分の数え声と重ねます。
次に手拍子を加えます。毎回クリックの直後に二つの音が聞こえるなら、動作の開始が遅れています。手を合わせる準備を前の拍から行い、接触する瞬間を拍へ合わせます。
一音から短いフレーズへ移す
弾きやすい一音を一拍に一回鳴らし、音の出る瞬間をクリックへ重ねます。複雑な運指を外すことで、拍の問題と指の準備不足を分けられます。一音では合うのに曲で遅れるなら、引っ掛かる移動を取り出します。
テンポは遅ければよいとは限りません。間隔が長すぎて拍を見失う場合は、その間を二つに数える方法もあります。短いフレーズを余裕をもって弾ける速さで、拍の間隔を保ちます。
録音でずれ方を確かめる
演奏とクリックを一緒に録音し、最初から一定量遅いのか、難しい箇所だけ遅れるのかを聴きます。全体が遅いなら一音練習へ、特定箇所なら指の準備へ戻るなど、直す対象を絞れます。
慣れたら数拍だけクリックを聞かずに数え続け、戻った拍と合うか試します。最初から長い無音区間で試験をする必要はありません。短い区間で自分の拍を保てるか確認しましょう。

