
暗譜が飛ぶと最初からしか弾けない場合は、途中から開始できる目印を作ります。指の流れだけを覚えるのではなく、フレーズの始まり、和音、左右の最初の音を確認します。通して弾く練習とは別に、指定した場所から始める練習を加えましょう。
音楽の区切りへ再開地点を置く
フレーズの始まりや曲想が変わる場所など、分かりやすい区切りへ番号を付けます。すべて同じ小節数で切るより、音楽のまとまりに合う場所を選ぶと、次の響きを思い出しやすくなります。
各地点について、左右の開始音、指番号、最初の和音や伴奏形を確認します。似た部分が繰り返される曲では、二回目だけ違う進み方も書き分けます。目印の番号だけ覚えて音が不明な状態にしないでください。
順番を変えてその場所から弾く
最初から順番に弾くのではなく、例えば三番、一番、二番の目印から始めます。前の部分を指でなぞらないと入れない場所が見つかったら、譜面を開いて開始音と続きの形を確認します。
確認後は譜面から目を離し、短い範囲をもう一度弾きます。思い出せないまま何度も当てずっぽうで進めず、正しい音を確認してから再現します。左手の伴奏だけを思い出せるかも確かめます。
止まった後に次の目印へ進む練習をする
通し練習では、途中で止まったつもりになり、次の目印から再開してみます。これはミスを放置するためではなく、立て直す選択肢を増やす練習です。終わった後には止まった部分を別に直します。
暗譜できた後も、ときどき譜面と照合します。反復のうちに音やリズムが変わっていないか確認し、指の記憶だけでなく、聞こえる旋律や曲の構造も手掛かりにします。本番と同じ通し方の練習も別に残しましょう。

