
ヘ音記号を毎回ト音記号へ置き換えて読むと、途中に変換作業が増えて遅くなりやすくなります。まずヘ音記号の二つの点が挟む線を『ファ』の基準として覚え、そこから上下の距離を読みます。音名だけでなく、鍵盤上の高さも一緒に確かめましょう。
下から四本目の線をファの基準にする
通常のヘ音記号では、二つの点が挟む下から四本目の線が、中央ドより低いファです。すぐ上の間はソ、すぐ下の間はミになります。まずこの三音を、記号を見て直接答える練習にします。
五線の上に一本加えた加線上のドは中央ドです。基準のファと中央ドを鍵盤でも鳴らし、同じ音名の別オクターブを取り違えていないか確認します。左手だから低い音とだけ覚えず、音部記号と位置を読みます。
線と間を一段ずつ数える
線から隣の間へ動けば一つ隣の音、線から次の線へ動けば一つ飛ばした音です。基準音から何段動いたかを見て、音名の順番へ対応させます。いつも五線の一番下から数え直す必要はありません。
調号や臨時記号が付く場合は、読んだ音名へその変化を加えます。位置を読めてもシャープやフラットを見落とせば違う音になります。まず自然な音で位置を覚え、その後に記号を含む短い例へ進みます。
短い譜面を見て鍵盤へ直接つなげる
ヘ音記号だけの短い音列を、声で読みながらゆっくり弾きます。全音へ先に読み仮名を書き込むより、迷った位置だけ基準音へ戻って確認します。何度も同じ場所で迷うなら、その音を新しい目印にします。
ト音記号と上下に並ぶ譜面では、読む段を間違えないよう、始めに各段の記号を見ます。途中で音部記号が変わる譜面もあるため、手の担当だけで決めず、変化した位置から読み直しましょう。

