
小さい音を出そうとして音が抜けるときは、鍵盤に触れるだけで動作を止めていないか確認します。弱音でも、音を出すための鍵盤の動きは必要です。いきなり最小の音を狙わず、確実に鳴る大きさから少しずつ小さくして、再現できる範囲を探します。
同じ鍵盤で確実に鳴るタッチを探す
ペダルを外し、一つの鍵盤を楽に鳴らせる音量で数回弾きます。次に少しだけ小さくし、毎回音が出るか聴きます。小ささを急いで追うより、同じ音を安定して出せることを先に確認します。
指を高く振り上げず、鍵盤の近くから動かします。音が出ないからと底で押し続けても、すでに止まった動作から音量を増やせるわけではありません。一度戻し、次の打鍵の動きを調整します。
短い音列へ広げて抜ける指を確認する
一音で安定したら、無理なく届く三〜五音をゆっくり弾きます。特定の指だけ抜けるのか、どの指でも小さくすると抜けるのかを聴き分けます。弱い指だけ大きく振り上げる前に、鍵盤へ触れる位置をそろえます。
肩や手首を固めて小ささを制御しようとせず、休みを入れて確認します。録音すると、弾いているときの感覚と実際の音量の違いが分かります。まずそろう音量でつなぎ、その後に弱音へ戻します。
同じ鍵盤だけ出にくいなら楽器も点検する
ほかの指や別の人でも同じ鍵盤だけ反応しにくい場合は、楽器側の調整や故障の可能性もあります。自分の指の問題と決めつけず、症状を記録して相談します。アコースティックと電子ピアノでは発音の仕組みも違います。
電子ピアノはタッチ設定や音量、ヘッドホンでも聞こえ方が変わります。設定を次々変える前に現在値を控え、標準的な設定で比較します。音量つまみを下げることと、打鍵で弱音を作る練習は分けましょう。
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参考:The Piano Teachers’ Course UK・弱音を安定させる指導 / ヤマハ・アコースティックと電子ピアノの発音機構。

