
濃い色の布で図案が見えない場合は、青いしるしを濃くするより、白い転写紙や濃色布向けのペンへ替えると見やすくなります。見えることに加え、作業中に消えないか、完成後に必要な方法で落とせるかを端切れで確認します。
布色に合う転写材を選ぶ
刺繍用の白いチャコピーは、黒やデニムなど濃色布で見やすい選択肢です。図案を上に重ねてなぞる方法なので、透けない布にも使えます。ペンで直接描くなら、濃色布に対応する白いしるし材を選びます。
水で落とす、熱で消すなど、消し方は製品ごとに違います。布や刺繍糸がその処理に耐えられるか確認します。『刺繍用なら必ず水で落ちる』とは決めつけず、取扱説明と試験結果を基準にしてください。
ずれないよう重ね、少し写して確かめる
下敷きの上へ布、転写面を布側へ向けたチャコピー、図案の順に重ねます。図案と布を動かないよう固定し、端の小さな部分をなぞります。一辺を留めたままめくると、ずれずに写り具合を確認できます。
写らないときは転写面の向き、下敷きの硬さ、筆圧を確認します。柔らかい台や凹凸のある布では線が途切れる場合があります。強く何度もこする前に条件を変え、細部が読み取れる線で止めましょう。
完成までの工程に合わせて線を残す
熱で消える線を使った後にアイロンをかけると、刺す前の図案が消える場合があります。水で消す材料なら、途中の湿気や仕上げ洗いの順序も考えます。線を付ける工程を、作品全体の作り方へ組み込みましょう。
端切れでは、描いた直後だけでなく少し時間を置いた見え方と消え方も試します。洗えない布へ水洗い前提の材料を使うなど、仕上げで困る組み合わせは避けます。消し跡が心配なときは、本番前に方法を変更してください。

