
一般的な織物では、耳に平行な方向が縦地、耳に直角な方向が横地です。斜めはバイアスと呼びます。伸び方も手掛かりになりますが、加工や織り方による違いがあるため、伸びだけで縦横を断定しないようにします。
切り口ではなく耳を探す
耳は、反物の長い両端にあるほつれにくい部分です。店で必要な長さに切った端とは区別します。耳が残っていれば、それに平行な線を基準として型紙の地の目線を合わせられます。
布を折った『わ』は折り目の名称で、いつも縦地とは限りません。折りたたまれた状態のまま思い込まず、一度広げて耳と切り口を確認します。チェック柄や印刷柄の線も、必ずしも正しい布目と一致するとは限りません。
耳がない端切れは複数の手掛かりで判断する
普通の平織りでは横方向が縦方向より少し動きやすく、斜め方向は形が変わりやすいことがあります。ただしストレッチ糸や加工で性質が変わるため、これは補助的な目安です。無理に引いて布をゆがませない程度に確かめます。
織り糸の方向、元の裁断記録、同じ反物の残りなどを照合します。縦横が判別できない端切れは、寸法安定性が重要な服の主要部分へ無理に使わず、方向の影響が小さい小物や試料へ回す判断もできます。
型紙の地の目線を布目へ平行に置く
型紙の地の目線の両端から耳までの距離を測り、同じになるよう配置すると平行を確かめられます。耳自体が引きつれている場合は、布全体のゆがみを整えてから置きます。用尺を節約するために勝手に傾けるのは避けましょう。
ニットは織物と構造が違うため、型紙が指定する伸び方向を確認します。バイアス裁ちは、斜めの伸びを利用する設計です。縦地指定の型紙を斜めに置くこととは区別して、作り方の指示に従ってください。

