
金星も月と同じように、太陽に照らされた部分の見え方が変わるため満ち欠けします。ただし金星は地球の周りではなく、地球より内側で太陽を公転しています。地球との距離も大きく変わるので、形と一緒に見かけの大きさも変化します。
地球・金星・太陽の並びで、見える明るい面が変わる
金星が太陽の向こう側にある外合のころは、明るい側のほぼ全体が地球を向きます。地球に近い側へ回り込むにつれて、明るい側を横や裏から見るようになり、半月状や細い三日月状の形になります。
外合の近くでは太陽に近い方向にあり、丸い金星をそのまま簡単に観察できるわけではありません。先頭図は形と距離の関係を示す模式図で、特定の日の観測像ではありません。
丸いころは遠くて小さく、細いころは近くて大きい
地球から遠い金星は見かけの直径が小さく、近づくほど大きく見えます。そのため、同じ倍率で比べると、丸く見える時期の小さな円盤と、細く欠ける時期の大きな円盤という違いが現れます。
明るさは、照らされた面の見える割合と距離の両方に関係します。丸いから必ず最も明るい、あるいは最も近いから必ず最も明るい、と一つの条件だけでは決められません。
肉眼で点に見えても、望遠鏡では形が分かる
金星の満ち欠けは肉眼では通常見分けにくく、望遠鏡で観察します。太陽に近い空にあるため、双眼鏡や望遠鏡を不用意に太陽へ向けないことが必要です。初めてなら天文台などの観望会で、適切な時刻と方向を案内してもらうと形の違いを確かめやすくなります。

