
太陰暦は、月の満ち欠けをひと月の区切りに使う暦です。平均約29.5日の周期に合わせ、ひと月を29日または30日として組み立てます。ただし、月の初めを何で決めるかは暦法によって異なり、すべての太陰暦が同じ日付になるわけではありません。
月の初めを定め、次の月まで日付を数える
新月の瞬間を含む日を月初とする方式や、新月後の細い月の観測を基準にする方式などがあります。日本で使われた旧暦を考える場合は、月初の決め方に加えて季節との調整も関わります。
夜空を毎晩眺め、その日に見えた形だけで全員が自由に日付を決めるわけではありません。暦として共有するための観測や計算のルールが必要です。
12か月では、季節の一年より約11日短い
29.5日ほどの月を12回重ねると、およそ354日になります。季節が一巡する約365.24日より短いため、純粋な太陰暦では同じ月名でも季節の位置が年々移っていきます。これは暦が壊れているのではなく、月の周期を優先する仕組みの結果です。
現在の日本で使うグレゴリオ暦は太陽暦です。一年を季節の周期に合わせて調整し、各月の日付を月の満ち欠けへ直接合わせてはいません。
旧暦は、季節も調整する太陰太陽暦
日本の旧暦は、月の満ち欠けを月の単位に使いつつ、必要に応じて閏月を加える太陰太陽暦です。純粋な太陰暦と同じものとして扱うと、季節との関係を取り違えます。比較するときは『月の長さの決め方』と『一年を季節へ合わせるか』の二つを見ると整理できます。

