
一般的な電車は、取り入れた電気でモーターを回し、その回転を歯車などを介して車輪へ伝えて走ります。レールへ電気を流せば車体がそのまま引っ張られるのではなく、電気を回転運動に変える装置が車両に載っています。
集電装置から、制御装置とモーターへ電気が届く
架線から給電される電車では、屋根のパンタグラフなどで電気を受け取ります。車両の方式に応じた変換・制御装置を通り、走行用のモーターへ送られます。地下鉄などには線路脇の第三軌条から集電する方式もあります。
近年の多くの電車では、インバーターでモーターへ送る電気の周波数や電圧を調整します。運転操作に応じて回転や力を制御するためのもので、コンセントのスイッチを単純に入切する動きとは違います。
モーターの回転が車輪に伝わり、レールを押す
モーターの回転は駆動装置の歯車などを通じて車軸へ伝わります。車輪とレールの接触面で力が働き、車輪がレールを後ろへ押すと、車両は前へ進む力を受けます。雨や落ち葉などで滑りやすいときは、回す力を大きくするだけではうまく加速できません。
編成のすべての車両に走行用モーターがあるとは限りません。モーターを持つ車両と、持たない車両を組み合わせた電車もあります。
減速するときは、モーターが発電機として働く場合もある
回生ブレーキを使うと、走っている車両の運動エネルギーをモーターで電気へ変え、減速に利用できます。条件に応じてほかの列車などでその電気を使います。回生だけですべての停止を済ませるわけではなく、空気ブレーキなどと組み合わせて制御します。

