
月が地球の周りを恒星に対して一周する周期は約27.3日ですが、新月から次の新月までは平均約29.5日です。その間に地球も太陽の周りを進むため、月が一周しただけでは太陽との位置関係が元に戻らないからです。
何を目印に一周を数えるかで周期が違う
遠くの恒星に対して月の方向が元に戻るまでを恒星月といい、約27.3日です。一方、太陽と月の位置関係が一巡し、新月から次の新月になる周期を朔望月といいます。満ち欠けの繰り返しを表すのはこちらで、平均約29.53日です。
二つの数字は別々の観測基準を表しており、どちらかが測り間違いというわけではありません。公転の一周と、見える形の一巡を分けて考えます。
太陽の方向を追いかける分だけ、少し余計に進む
月が地球を一周している間に、地球も太陽の周りを動きます。地球から見た太陽の方向が少しずれるため、月は約27.3日で元の恒星方向へ戻っても、太陽と同じ位置関係になるまでさらに進まなければなりません。
この追加の時間を含めると、満ち欠けの一巡は約29.5日になります。目印の方も動く周回コースで、元の目印にもう一度追い付くには余分に走る、というイメージです。
29.5日は平均で、毎回の間隔が完全に同じではない
月や地球の軌道は完全な円ではなく、速さも一定ではありません。そのため、新月から新月までの実際の間隔には変動があります。特定の日の満月や新月を知りたいときは、前回の日付に29日半を足すだけで確定せず、天文暦の時刻を確認します。

