
花へ近づくほど、ピントが合って見える奥行きは狭くなります。一部が鮮明なら、まず見せたい花びらやしべを選び、その部分へ焦点を置きます。花全体を見せたい場合は、撮る向きと絞りを変え、必要なら少し離れましょう。
見せたい部分を一つ決める
しべの先端、花びらの縁、水滴など、写真の中心にしたい場所を選びます。AFの枠が花に重なっていても、枠内の手前の花びらへ合っていることがあります。拡大表示で狙った細部を確認してください。
花全体を均等に鮮明にする必要がない写真なら、ぼけた部分は主役を引き立てます。どこにも明瞭な細部がない場合は、浅い被写界深度だけでなく、近づきすぎや揺れも調べます。
残したい面にカメラの向きを合わせる
花を斜めから見ると、花びらの手前と奥の距離差が大きくなります。平たく広がった花なら、残したい面とカメラの撮像面がなるべく平行になる向きを試すと、必要な奥行きを減らせます。
立体的なしべと花びらを一枚で全て鮮明にするのは難しい場合があります。少し絞る、撮影距離を延ばすなどで範囲を広げます。最小絞りへ一気に変える前に、狙う部分が足りているか見ましょう。
合焦後の前後の揺れを減らす
接写では、ピントを合わせた後のわずかな体の前後移動でも焦点位置が変わります。三脚などでカメラを安定させ、風が弱まる瞬間を待ちます。植物を無理に押さえたり折ったりしないでください。
絞ると光が減り、速度が遅くなって花の動きが写ることもあります。再生拡大で、焦点の位置と輪郭の流れを別々に確認し、距離・絞り・速度を必要な分だけ調整します。
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参考:ニコン・撮影距離と被写界深度 / ニコン・花のマイクロ撮影。

