
苗のポット上げは、種まきからの日数だけでなく、本葉の段階と容器内の根の育ちを見て決めます。野菜の種類によって適期が違うため、『本葉が何枚なら全部植え替える』とは決めず、作物別の育苗案内を基準にしましょう。
子葉と本葉を分けて数える
最初に開く子葉と、その後に出る本葉を区別します。見えている葉をすべて足すと、案内より早い段階で植え替えてしまう場合があります。形が分からなければ、その野菜の写真と比べます。
タキイの果菜類の例では、ナス科とウリ科で鉢上げを行う葉の段階が異なります。同じトレイで育てた苗でも、一斉に同じ日に鉢上げする必要はありません。
根が回りすぎる前に、容器の余裕を確認する
苗が育ち、容器が乾きやすくなったり葉が混み合ったりしたら、根の広がりも確認します。底穴から一本根が見えただけで即断せず、葉の育ちと合わせて判断します。
反対に、土の外側を根がびっしり巻くまで待つと、植え替えが遅すぎる場合があります。毎日引き抜いて点検せず、適期に近づいたときに土を崩さないよう慎重に状態を見ます。
先に新しいポットを準備し、根を乾かさない
育苗用土を入れたポットに植え穴を用意してから苗を取り出します。茎だけを強く引かず、根と土を支えて移します。新しい容器の大きさや植える深さは、育てる野菜の案内に合わせます。
作業後は適切に水を与え、根が落ち着くまで急な乾燥や強風を避けます。鉢上げは一回り育てる工程であり、畑へ植え付ける適期と必ず同じではありません。次の移動も苗の育ちを見て決めましょう。

