
将棋の棋譜に『打』があれば、持ち駒を盤へ置く手です。ただし表記方式によっては、打つ手でも『打』を省くことがあります。『打がない=盤上の駒を動かした』と機械的に決めないのが読み分けの要点です。
盤上からの移動と紛らわしいときに『打』を付ける
一般的な棋譜表記では、同じ種類の盤上の駒も目的の升目へ動けるとき、持ち駒を使ったことを明確にするため『打』を付けます。逆に盤上から動ける同種の駒がなく、打ったと分かる場合は、省略されることがあります。
たとえば金の着手先だけが書かれていても、金がどこにあるか、持ち駒に金があるかを確認しなければ判断できません。棋譜を一手ずつ再現すると、移動元がある手か、新しく盤へ加える手かを区別できます。
持ち駒と盤上の増減で確認する
駒を打つ場合、選んだ種類の持ち駒が一枚減り、盤上には一枚増えます。目的の升目は空いている必要があり、相手の駒がある場所へ打って取ることはできません。盤上の移動なら、元の升目が空く点も違います。
持ち駒が合わないときは、その一手を都合よく読み替える前に、直前までの取り駒の処理を確認します。成り駒を取った後は元の種類の持ち駒になるため、盤上の見た目の名前をそのまま持ち駒へ残すとずれてしまいます。
棋譜データの方式も確かめる
柿木将棋のKIF形式では、駒を打つ手に『打』を記載する仕様です。紙面などの省略を含む表記と、データ形式の約束を同じものとして扱わないようにします。アプリから出力した棋譜は、その形式の説明も確認しましょう。
『打』の有無は成るかどうかを表す印ではありません。持ち駒を盤へ出す手と、盤上で動いて成る手を分けて読み、表記が不完全な場合は元の棋譜や局面画像へ戻って確かめます。

