
描いている間は自然に見えた形が、後から傾いて見えることがあります。鏡で左右を反転して見る方法は、見慣れた絵を別の状態で確認する助けになります。ただし、鏡で違和感が出た場所をすべて左右対称に直すのではなく、実物や資料の傾きと比べます。
細部を描く前に外側の大きな形を見る
いちばん上、下、左、右の位置を軽く印し、高さと幅の関係を確認します。瓶なら口の細部より先に、中心の傾きと底の位置を見ます。細部が増えてから直すより、薄い線の段階で修正できます。
紙の縁を基準にした垂直線や水平線を想定し、特徴的な点がどこへ並ぶかを比べます。実物を測るときは見る位置を動かさず、鉛筆などで取る長さは他の部分との比率として扱います。
鏡や写真で見方を変える
鏡へ絵を映し、全体の傾きや左右の広がりを見ます。写真を反転する場合は、紙を正面から撮り、撮影角度による台形のゆがみを形の誤りと取り違えないようにします。
資料写真と比べるなら資料も同じように反転すると、向きの違いで迷いにくくなります。気になった所を一か所ずつ元の絵へ戻して確かめ、鏡だけを正解の判定器にしません。
補助線でずれの場所を絞る
例えば口と底の中心がずれて見えたら、輪郭を全部消す前に中心線と左右の幅を比べます。上端の傾きなのか、片側だけ膨らんだのかを分けると、直す範囲を小さくできます。
実物がもともと非対称なら、その違いを残すことも必要です。修正後は少し離れて全体を見直し、局所を整えた結果、別の部分との比率が崩れていないか確認します。

