
描く手で黒鉛をこすってしまうなら、手の通り道を先に変えます。描いた面へ手を滑らせずに済む順序を選び、必要な所では清潔な保護紙を挟みます。保護紙自体を絵の上で引きずると汚れを広げるので、動かすときは持ち上げます。
利き手に合わせて描く順を選ぶ
右手で描く場合は左側から、左手なら右側から進めると、完成した面を手で横切りにくくなります。ただし構図や描き方によって違うため、上から下へ進めるなど、自分の手が通る方向を確認します。
紙を回せる作業なら、無理に手首を曲げて完成部分へ乗せるより紙の向きを調整します。対象物を観察して描く場合は、向きを戻して形の傾きも確認し、回したまま全体の判断をし続けないようにします。
保護紙は清潔な面を使い、ずらさない
手の下に滑らかで清潔な紙を一枚置きます。下絵へ圧力をかけて押さえ込むのではなく、肌が直接触れる範囲を減らす目的で使います。柔らかい黒鉛は紙同士の摩擦でも動くため、絶対に汚れないわけではありません。
保護紙の裏に色が移ったら交換し、他の白い場所へそのまま移さないようにします。机や手についた黒鉛も確認し、消しゴムのくずを手のひらで払って画面をこすらないことが大切です。
汚れを見つけたらこすらず小さく処理する
意図しない薄い汚れは、練り消しなどを小さく当てて取れるか端から試します。強く往復して消すと紙が傷み、その後の塗り心地が変わります。描いた影まで消さないよう、汚れた範囲をよく見ます。
定着剤を使う場合は対応する画材と使用方法を確認します。色や描き足しの感触が変わることがあるため、途中段階の汚れ防止をすべてスプレーへ任せず、まず作業順と手の置き方を整えます。

