ワクちゃん雑学

B♭の楽器なのにドと読むのはなぜ?記譜音と実音の関係

スタンドのクラリネットとサックス、ケース入りフルートを並べた練習室のイラスト

B♭管の楽器で譜面のドを吹くと、実際にはB♭の音が鳴るためです。楽器用の譜面に書かれた音を『記譜音』、実際に聞こえる音を『実音』と分けます。ここでは固定ドの音名を使い、一般的なB♭クラリネットを例に関係を整理します。

ワクちゃんワクちゃん:ドを吹いたのにチューナーはB♭だ。
チャッピーチャッピー:B♭クラリネットなら自然な関係だよ。記譜音と実音を分けよう。

B♭クラリネットは記譜より全音低く鳴る

B♭クラリネットの記譜のドは実音のシ♭、記譜のレは実音のドです。同じドの文字でも、楽器用譜面の読みと、ピアノで確かめる実音を混ぜると食い違います。まずどちらを話しているか揃えます。

例えばピアノのドと同じ音を合わせたいなら、B♭クラリネットでは対応する高さの記譜のレを吹きます。音名だけでなくオクターブも一致させ、チューナーが実音表示か移調表示かも確認します。

ワクちゃんワクちゃん:ピアノのドと合わせたい。
チャッピーチャッピー:対応する高さの記譜のレを吹くよ。オクターブも確かめてね。

楽器の種類で移調幅が変わる

B♭という名前は、記譜のドに対して鳴る音名を表す手掛かりです。ただしテナーサックスなどでは、全音に加えてオクターブの差もあります。B♭管ならすべて同じ高さの関係だとは考えません。

アルトサックスは一般にE♭管で、B♭クラリネットと移調幅が異なります。譜面の楽器名、使用する楽器の種類、記譜の慣習を確認し、ほかの楽器のパート譜をそのまま流用しないでください。

ワクちゃんワクちゃん:B♭管なら全部同じ高さの差?
チャッピーチャッピー:テナーサックスではオクターブも違うよ。楽器ごとの関係を見るんだ。

合奏では実音か記譜音かを言い添える

合わせる音を伝えるときは『実音のB♭』などと指定すると誤解を減らせます。各奏者は自分の楽器に対応する記譜音へ読み替えます。指揮者の呼び方が分からない場合も、この区別を確認します。

移調済みの自分用パート譜を演奏するときは、通常その譜面の音を読んで対応する運指を使います。さらに頭の中で移調して二重に変えてしまわないよう、譜面の種類を最初に確かめましょう。

ワクちゃんワクちゃん:自分用の譜面も毎回読み替える?
チャッピーチャッピー:移調済みのパートなら、その記譜に対応する運指で吹こう。二重に移調しないでね。

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参考:Toby W. Rush・記譜音と実音、移調楽器の対応。

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