
タイは同じ高さの音を一つの長い音につなぎ、スラーは複数の音をなめらかなまとまりとして演奏する記号です。曲線だけで決めず、両端がどの音へつながっているかを見ます。同じ音高だから必ずタイ、と形だけで断定しないことも大切です。
同じ音を伸ばすタイは長さを足す
四分音符と同じ高さの四分音符がタイで結ばれていれば、二つ分の長さを保ち、後ろの音符で新しく鳴らし直しません。四分音符を一拍と数えるなら、合計二拍になります。
タイは小節線を越えても使われます。小節が変わるからと途中で切らず、終点の音符が終わるまで拍を数えます。ピアノなら必要な鍵盤を保ち、管楽器なら途中で舌を入れ直さずにつなぎます。
スラーの中にも音の変化がある
高さの違う音を結ぶ曲線はタイではありません。スラーでは各音符の高さと長さを演奏しながら、音のつながりを作ります。一つ目の音だけを最後まで伸ばす意味ではありません。
具体的な奏法は楽器によります。弦楽器では一つの弓の動き、管楽器では途中のタンギングを省くなど、楽器固有の扱いがあります。ピアノでは音をつなぐ指遣いも確認します。
曲線が重なったら一本ずつ追う
長いスラーの中に短いタイが含まれることがあります。短い曲線が同じ音符同士を結ぶのか、長い曲線がどの範囲をまとめるのかを分けて見ます。和音では、タイで結ばれた音だけを保つ場合もあります。
同じ音が続く箇所の表記が紛らわしいときは、曲線の端、前後の奏法、教材の説明を確認します。まず音高、次に長さ、最後に発音の仕方という順で読むと、見た目だけの判断を減らせます。
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参考:David Kulma・タイとスラーの役割 / Northern Virginia Community College・タイとスラーの譜例。

