
毛糸を割って編んでしまう場合は、針が輪の中へ入らず、糸を構成する細い束の間へ刺さっていないか確認します。ここでは棒針編みを中心に、左針から目を外す前に気付く手順を紹介します。割れた糸を強く引いて隠すより、その場で戻す方が直しやすくなります。
針先を糸の束ではなく輪の空間へ入れる
左針の次の目を見やすい位置へ送り、輪の形を確認してから右針を入れます。目を針先ぎりぎりまで押し出しすぎると落としやすいため、支えを残したまま動かします。
右針が入った段階で、糸の一部が針先の上と下に分かれていないか見ます。引っ掛かりがあるなら、そのまま新しい輪を引き出さず、一度針を抜いて入れ直します。速さを落とし、入り口を確かめる練習をします。
新しい輪へ糸全体が通ったか見る
糸を掛けて引き出した後も、元の目を左針から外す前に確認できます。細い一本だけ置き去りになっていたら、糸を引き締めずに動作を戻し、糸全体を拾い直します。
編み進めた後に割れた部分を見つけた場合は、その目まで戻して直す方法を検討します。表に浮いた細い糸を切ると、元の糸を傷めるおそれがあります。毛羽と、拾い損ねた糸の束を区別してください。
針先と糸の相性も試す
先の鋭い針は細かな操作に便利ですが、糸によっては束の間へ入りやすくなります。同じ太さで先の形が違う針を試すと、操作しやすさが変わる場合があります。太さまで替えた場合はゲージも測り直します。
針先の傷やささくれに糸が引っ掛かっていないかも確認します。糸割れを避けようと輪を大きく緩め続けると編み地が変わるため、まず針の入る位置と道具の状態を整えます。明るい場所で数目ずつ確かめると原因を絞れます。

