
接着芯の浮きは、温度不足だけでなく、圧着のむら、貼る途中のずれ、布と芯の相性などでも起こります。温度を上げ続ける前に、芯の製品表示へ戻りましょう。本番と同じ布の端切れで、冷めた後の状態まで試すと原因を絞りやすくなります。
接着面と製品指定を確認する
接着芯の接着面を布の裏へ向け、温度、当て布の要否、水分、時間を製品の案内で確認します。乾いたアイロンを使う製品と湿った当て布を使う製品を、同じ条件で扱わないでください。
表布がその温度に耐えられるかも重要です。芯の指定温度を使うと布が傷む組み合わせなら、温度だけを妥協して無理に貼るのではなく、適した芯へ替えるなどの検討が必要です。素材名と芯の品番を記録しておきましょう。
本番と同じ布で小さく試す
端切れへ芯を貼り、接着むらだけでなく、表への接着剤の染み出し、縮み、硬さの変化も見ます。アイロンの一部だけが当たったり、布がしわのまま固定されたりしないよう、平らな面で指定の方法を守ります。
アイロンを強く滑らせると布や芯が動くことがあります。位置をずらさず、指定された圧着範囲を順に処理します。隣の範囲との境目も確認し、浮いた箇所をすぐ何度もこするのではなく、冷めてから状態を比べます。
冷却後の接着と手入れ後の変化を見る
メーカーが冷却時間を指定している場合は、その間平らに置きます。例えばVlieselineのH200には、接着後に平らな状態で冷ます案内があります。これはその製品の条件で、すべての芯へ同じ秒数や温度を当てはめるものではありません。
試料が冷めたら軽く曲げ、浮きや表面の波を確かめます。洗う作品なら、芯と布の許容範囲内で予定する手入れも試します。再圧着しても浮く、布が縮む場合は、本番を貼り進めず芯の種類や組み合わせを見直してください。

