
ミシンの針が上下するのに布が進まないときは、送り歯、押さえ、縫い目の長さを確認します。手で強く引いて進ませると針折れにつながるため、まず停止してください。糸が絡んで止まっている場合と、送り設定が変わっている場合を分けて調べます。
送り歯を下げた設定が残っていないか見る
刺しゅうや特殊な縫い方のため、送り歯を下げられる機種があります。そのまま通常の縫い方に戻すと布が送られません。前の作業でドロップフィードなどを切り替えていなかったか確認します。
送り歯の上げ方は機種ごとに異なり、切り替え後に指定の動作で戻る場合もあります。針板から歯が見えないことだけで故障と決めず、説明書の復帰手順を読みます。下げる機能がない機種に、無理にレバーを探す必要はありません。
押さえと縫い目の設定を確かめる
押さえが下がっているか、選んだ縫い模様に合う押さえかを確認します。縫い目の長さが極端に短いと、同じ所で縫っているように見える場合があります。まず普通の直線縫いで、本番とは別の端切れを使って動きを見ます。
模様によっては前後へ動いたり、直線縫いより進みが遅かったりします。速さのつまみと縫い目の長さは別の設定なので、速度だけ上げても送り量の問題は解決しません。表示の意味を説明書で確認しましょう。
糸くずや素材の条件を切り分ける
電源を切り、取扱説明書で認められた範囲の釜や送り歯の清掃をします。ジャノメは布送り不良の確認点として、ほこり、縫い目のあらさ、送り歯の状態、押さえの組み合わせを挙げています。内部へ勝手に油を差すことは避けます。
平らな普通地では送れるのに厚い段差だけ止まるなら、段差への対応を別に調べます。素材を替えても送れない、逆方向にしか動かない、異音が続く場合は使用を中止し、症状と設定を記録して点検を依頼してください。

