
さびた包丁は、まずさびの場所と傷みの深さを確認します。刀身の表面のさびを落とす作業と、刃先の切れ味を戻す作業は別です。いきなり全体を荒い砥石で削らず、洗浄・表面の処理・刃先の確認という順で進めます。
汚れを落とし、さびと破損の位置を見る
包丁の説明に従って洗い、よく乾かして確認します。表面に付いた軽いさびなのか、刃先に食い込んでいるのか、深い穴やひびがあるのかを見ます。刃先を指でこすって確かめないようにします。
ひびや大きな欠け、柄の不安定さがある場合は、さび取りだけで使用へ戻さず修理可否を相談します。
表面のさびには、仕上げに合う処理を選ぶ
メーカーが認めるさび消しゴムや研磨剤などを使います。研磨は表面の模様やコーティングを傷つける場合があるため、鏡面・黒打ち・着色加工などへ一律に同じ道具を使わないでください。
包丁を安定した面へ置き、刃先が手の動く先へ出ない配置で少しずつ処理します。強い薬品への長時間の漬け込みなど、説明にない方法を組み合わせないようにします。
刃先の修復が必要かを、処理後に判断する
表面がきれいになっても、刃先が摩耗したりさびで傷んだりしていれば切れ味は戻りません。その場合は片刃・両刃などの構造に合う研ぎ直しが必要です。深い腐食を全部消すために削り込むと、形が変わることもあります。
手入れ後は研磨剤や研ぎくずを洗い落とし、水分を拭き取って保管します。塩分・酸を含む汚れや湿ったままの放置を避け、再び同じ場所がさびないか確認しましょう。

