ワクちゃん雑学

水を入れたコップを逆さにしても紙が落ちないのはなぜ?

トレー上の水入りコップと紙、結晶の容器、ノートと保護眼鏡を並べたイラスト

水の入ったコップに紙でふたをして逆さにすると、条件が整えば紙が落ちず、水もこぼれません。外の空気が紙を押す力と、コップ内の圧力、水や紙の重さなどのつり合いが関係します。紙が水を強く吸い付ける魔法ではなく、空気の出入りを防ぐことも重要です。

ワクちゃんワクちゃん:空気は上から押すだけではないんだね。
チャッピーチャッピー:紙の下からも押しているよ。内側の圧力や水の重さと合わせて考えよう。

紙の下からも、空気は力を及ぼしている

空気の圧力は上からだけでなく、あらゆる向きに働きます。逆さにした紙の外側からも大気圧による力が働きます。コップ内が密閉に近い状態に保たれ、内外の圧力差などで水と紙を支えられると、手を離しても落ちない状態になります。

『外の大気圧があるから必ず落ちない』だけでは不十分です。紙の内側にも水からの圧力がかかるため、内側と外側、重さを合わせて考える必要があります。

ワクちゃんワクちゃん:大気圧さえあれば、どんな紙でも落ちない?
チャッピーチャッピー:ふちとの密着や紙の強さも必要だよ。空気が入れば状態が変わるんだ。

紙とふちの密着が、空気の侵入を防ぐ

ふちと紙の間の水や表面張力は、すき間から空気が入りにくい状態を保つことに関わります。紙がずれたり、ふちにすき間ができたりすると、空気が入り、水が落ちるきっかけになります。

紙の硬さやぬれ方、コップのふちの形も結果に影響します。薄い紙が破れたり大きくたわんだりする場合、同じ状態を保てないことがあります。

ワクちゃんワクちゃん:泡が入った瞬間に水が落ちたよ。
チャッピーチャッピー:空気の侵入と密閉の関係を見る手掛かりになるね。

試すなら、こぼれる前提で少量から観察する

割れにくい透明な容器と口を覆う硬めの紙を使い、水がこぼれてもよい流しやトレーの上で大人と行います。紙を押さえて静かに逆さにし、手を離すときも容器は確実に持ちます。人の頭の上や電気機器の近くでは行いません。

成功したときだけでなく、紙がずれた位置や空気の泡が入ったタイミングを見ると、密閉との関係を考えられます。密閉を保てなかった試行と、圧力の説明そのものが誤りであることは区別しましょう。

ワクちゃんワクちゃん:次は頭の上で見せてみたいな。
チャッピーチャッピー:トレーや流しの上で試そう。条件が崩れれば急に水が落ちる実験だからね。

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参考:JAXA宇宙教育センターの大気圧と表面張力の補足資料 / JAXA宇宙教育センターの大気圧実験資料。

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