
象形文字は物の形の特徴を写して作った文字、指事文字は位置や数などを点や線の関係で示した文字です。『何の形を写したのか』『どの関係を印で示したのか』という二つの問いを使うと、代表例の違いを整理できます。
象形は、物の姿を手掛かりにする
『木』は樹木の姿をもとにした象形の例です。現在の字でも幹や枝を連想できますが、古い字形を見ると、どの特徴を表したかを理解しやすくなります。象形は写真のように写実的な絵を残すものではなく、書くために特徴を簡略化した文字です。
現代の文字が何かに似ているからと、自分で思い付いた物をそのまま起源にしないことが必要です。字形は長い時間で変化しています。
指事は、位置などを記号で示す
『上』は基準となる線より上の位置を示す指事の例です。特定の物の輪郭を描くのではなく、基準との位置関係によって意味を表します。『下』や数を表す『一』『二』なども、指事の代表例として挙げられます。
説明を覚えるときは『線があるから指事』ではなく、その線が何を表すかを見るのが要点です。象形の文字にも線はあるので、見た目の線の数だけでは分類できません。
すべての漢字を、この二つだけに分けない
漢字の成り立ちには会意や形声などの分類もあります。また、個々の文字の解釈には説の違いがあるため、複雑な字を今の形だけで分類しようとすると誤りやすくなります。学校の課題なら教科書や指定辞典の説明を確認し、字源を深く調べる場合は古い字形と説明の根拠を見比べましょう。
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参考:漢字ペディア「指事」 / 漢字ペディア「上」 / 早稲田大学の漢字の成り立ちに関する論考。

