
電車の客用ドアは、乗務員などの開閉指令を受け、空気の力や電動モーターで動きます。ドアを動かす装置と、閉まった状態を確認する仕組みは別の役割です。外から同じように見えるドアでも、駆動方式や検知方法は車両によって異なります。
空気式は圧縮空気、電気式はモーターを使う
空気式では、圧縮した空気でシリンダーなどを動かし、機構を介して扉を開閉します。電気式では、モーターの回転をベルトなどの機構へ伝えて扉を動かします。どちらも、扉の重さや開閉速度を考えた専用の装置です。
店舗の自動ドアのように、人が近づけば必ず開く仕組みではありません。乗務員の操作や車両側の制御、路線によっては乗客用開閉ボタンなど、開く条件が定められています。
戸閉め確認は、扉が閉位置にあるかを確かめる
扉が所定の閉じた位置に達したことをスイッチなどで検知し、車両の制御へ伝えます。運転台での表示や発車に関わる回路にも使われます。開閉動作を指令しただけで、すべての扉が正常に閉まったことになるわけではありません。
挟まれを検知して開き直す機能などを持つ装置もありますが、対象物の厚さや位置、車両の方式によって検知条件は異なります。小さなひもなどまで必ず検知できる、と考えてはいけません。
ドアの動作を手や荷物で試さない
閉まりかけたドアに手やかばんを差し込むと、挟まれや転倒につながります。機械の検知だけに頼らず、発車案内が始まったら次の列車を待ちます。異常を見つけた場合は係員へ知らせ、乗客が戸閉装置や非常装置を実験のために操作することは避けてください。

