
夜の人物だけ明るく背景が黒いときは、近くの人物にはフラッシュが届いても、遠い夜景を写す環境光の露出が足りない場合があります。フラッシュを強くする前に背景の明るさを整え、人物への光を合わせます。
発光の届く人物と遠景を分ける
街の灯りまでフラッシュで照らそうとしても、遠い背景は明るくなりません。人物の顔と背景の建物を別々に見て、どちらが足りないかを判断します。顔が十分明るいなら発光量を増やす必要はありません。
撮影位置を変えて明るい街灯や看板を背景に入れるだけでも、夜の場所らしさが伝わりやすくなります。人物へ強い照明が直接当たりすぎない位置を探し、まず構図を決めます。
環境光を取り込む設定を試す
スローシンクロに対応するカメラなら、遅めのシャッター速度で背景の光を取り込みつつ発光できます。名称や操作方法は機種で異なるので、自分の機材の設定を確認してください。
マニュアルで調整する場合も、通常の同調範囲で背景を見ながら速度やISO感度を決めます。背景を明るくするための変更が人物の写りにも影響するので、最後に調光補正などで顔の明るさを合わせます。
発光後にもぶれが残りうると考える
露光が長いと、フラッシュで写った輪郭に環境光による動きが重なることがあります。三脚でカメラを固定しても人の動きまでは止まりません。撮影が終わるまで姿勢を保ってもらいます。
再生では顔と背景の両方を拡大します。人が二重に見えるなら、速度を速める、ISO感度を調整する、より明るい場所を選ぶなどで折り合いをつけます。背景を明るくしきることだけを目標にしないでください。

