
クエン酸と炭酸は、どちらも酸という名前が付いていても別の物質です。クエン酸は果物にも含まれる酸の一種。炭酸は二酸化炭素と水の反応に関わる酸で、炭酸水の泡の気体そのものは二酸化炭素です。
クエン酸の酸味と炭酸の泡を区別する
クエン酸はレモンなどにも含まれ、食品では酸味を付ける用途があります。水にクエン酸だけを溶かしたからといって、それだけで炭酸飲料のように二酸化炭素が次々発生するわけではありません。
炭酸水には二酸化炭素が溶けています。その一部が水と反応して炭酸となり、液を酸性にする働きに関わります。日常語の『炭酸』は泡や炭酸ガスまで含めて使われるため、酸の名前と気体の名前を分けると整理できます。
重曹とクエン酸で泡が出る理由
水のあるところで重曹とクエン酸が反応すると、二酸化炭素が生じます。米国化学会は、この反応によってクエン酸ナトリウム、水、二酸化炭素ができる仕組みを紹介しています。泡は反応で新しく生まれた気体です。
したがって『クエン酸が炭酸と同じだから泡立つ』のではありません。別の成分である重曹との反応を見ています。掃除で出る泡の多さを、汚れを落とす強さや除菌効果と置き換えることもできません。
炭酸ソーダという名前にも注意する
重曹の成分名は炭酸水素ナトリウムです。セスキ炭酸ソーダなど、名前に炭酸が入る掃除用品もありますが、炭酸飲料やクエン酸と同じ用途になるわけではありません。容器の正式な成分と用途を読みます。
反応を確かめるために洗剤を混ぜたり、発泡する液を密閉したりしないでください。飲み物を作る材料と掃除用品は区別します。名前が似ていても、何と反応するか、どの用途で販売されているかまで違うことが、取り違えを防ぐ要点です。

