福祉車両の買取相場は、一般車と同様に車種・年式・走行距離・車両状態によって変わりますが、車いす昇降装置やスロープなど福祉装備の有無・動作状況も査定の確認項目に加わる点が、一般車との違いです。

「福祉車両」には税制上の定義がある
国税庁タックスアンサーNo.6214によると、身体障害者の使用に供する特殊な性状・構造・機能を持つ自動車(手動装置付き車両や、車いす等昇降装置を装備した車両など)は、消費税法上「身体障害者用物品」に該当し、非課税とされています。一般社団法人日本福祉車輌協会は、この国税庁の規定を踏まえた情報提供や、福祉車両の取り扱いに関する講習を行っている業界団体です。すべての福祉装備付き車両がこの非課税の対象になるわけではなく、要件を満たすかどうかは個別に確認が必要です。
査定では福祉装備の動作状況も確認される
一般財団法人日本自動車査定協会(JAAI)は、中古自動車査定制度を運用しています。福祉車両の場合、車いす昇降装置やスロープ、電動シートなどの装備が正常に動作するかどうかも、査定時に確認される項目に含まれます。装備の点検記録や取扱説明書が手元にあれば、査定時に提示できるようにしておきましょう。「福祉車両だから一般車より高く売れる」「福祉車両専門店なら必ず高い」といった断定は、この記事の時点で確認できる一次情報がないため避けます。
福祉車両は装備内容を正確に伝える
福祉車両は車いす仕様、回転シート、昇降装置など装備内容が車両ごとに異なります。購入時の資料や改造内容が分かる書類を確認し、どのような仕様かを査定先へ正確に伝えましょう。
一般車と同じ相場だけで判断しない
福祉装備が付いている車両は、一般車と同じ条件だけでは評価しにくい場合があります。福祉車両の取り扱い実績がある業者も比較し、装備を含めて評価できるか確認しましょう。
装備の動作状態を確認する
自分で安全に確認できる範囲で、電動装置や昇降装置などの動作状態を確認します。不具合がある場合は隠さず伝え、修理してから売るかは査定結果と費用を見て判断します。
引き渡し前に付属品を確認する
リモコン、固定ベルト、スロープなど福祉装備に付属する部品がある場合は、車両と一緒に渡すものを整理します。欠品しているものがある場合も査定時に伝えておきましょう。
売却前の最終チェック
車検証、現在の走行距離、スペアキー、点検整備記録簿などを確認し、査定担当者へ伝える情報をそろえます。提示額だけでなく、必要書類、引き渡し日、入金予定日、キャンセル条件まで確認し、分からない点は契約前に質問しておきましょう。
福祉装備を外して一般車として売るかは先に相談する
装備を外せば必ず高く売れるとは限らないため、自己判断で取り外す前に査定先へ相談しましょう。福祉装備込みで評価できる業者と、一般車として評価する業者では見方が異なる場合があります。取り外し費用も含めて比較してから判断するのが安全です。
査定先へ写真を送る場合
福祉装備の種類が分かる外観・車内写真や操作部の写真を求められる場合があります。概算査定と実車確認後の金額は分けて考えましょう。
契約前に確認する項目
提示額、必要書類、引き渡し日、入金予定日、キャンセル条件を確認し、口頭だけでなく画面や書面でも内容を確認してから契約を判断しましょう。
福祉車両を使う人の次の移動手段も考える
日常的に福祉車両を使っている場合は、売却後すぐ次の車が必要になることがあります。査定額だけでなく、引き渡し日をいつにできるか、次の車の納車まで期間が空かないかも含めて売却時期を決めましょう。
次にすること
売却方法そのものの比較は別記事「車買取比較」でまとめていますので、あわせてご確認ください。